女子プロゴルフツアーの北海道meijiカップは8日から3日間、北海道・札幌国際CC島松C(6642ヤード、パー72)で行われる。前週のAIG全英女子オープンでメジャー&米ツアー初優勝を飾った山下美夢有(みゆう、24)=花王=はプロアマ戦で最終調整。

日本勢史上初の米日2週連続優勝(日本開催は除く)を掲げた。

 過密日程を感じさせない、山下の笑顔がはじけた。全英優勝直後、日本人選手から渡されたシャンパンを“ラッパ飲み”し「普段、お酒は全く飲まへんのに勢いで。喉が焼けそうに痛かった」。5日に帰国後、最初に日本食でなく韓国料理を食べ「辛すぎておなかが痛くなった」と爆笑トーク全開だ。6日夜に北海道入りし「体調は大丈夫。時差ボケもない」と言い切った。

 今回は妹・蘭さん(17、奈良育英高3年)をキャディーに起用し、3度目のタッグを組む。23年CATレディースは2打差4位につけた最終日に体調不良で棄権し、昨年のアクサレディス宮崎は1打差2位で迎えた最終日が悪天候で中止。山下は「三度目の正直で一緒に頑張ろうと。2人で支え合いながら優勝目指して頑張る」と目を輝かせた。

 米日ツアー2週連続優勝(日米の順は87年岡本綾子の1例)なら日本勢史上初。

19年は渋野日向子が全英Vの翌週に帰国し、今回と同じ北海道meijiカップで13位だった。身長150センチのメジャー覇者は「大会を盛り上げたい。飛距離は出る方じゃないので正確性を見てほしい」。日本のファンを沸かせる。(星野 浩司)

 ◆日本勢女子の日米ツアー2週連続V 1987年に岡本綾子が国内のコニカワールドレディス(5月8~10日、東京)で優勝後、米のクライスラー・プリムス・クラシック(同15~17日、ニュージャージー州)で達成。また、19年に鈴木愛が国内の樋口久子・三菱電機レディス(11月1~3日、埼玉)、日米両ツアーを兼ねたTOTOジャパンクラシック(同8~10日、滋賀)、国内の伊藤園レディス(同15~17日、千葉)と3週連続優勝を飾った。

◆スプレーなどクマ対策公表

 北海道meijiカップの大会事務局は7日、クマ対策を公表した。7月に宮城・富谷市の仙台クラシックGCで行われた明治安田レディスでは開幕前日にクマの目撃情報があり、競技は4日間から3日間に短縮され、無観客で開催された。クマ出没が珍しくない北海道での開催にあたり、北広島市役所や所轄警察署などと連携して情報収集、コースの巡回など事前対策を徹底。クラブハウスを中心とした半径1・5キロ圏内で目撃情報が確認された場合、スタッフにホイッスルやクマよけスプレーの支給など警戒を強化するとした。

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