◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 井上尚弥―ムロジョン・アフマダリエフ(9月14日、IGアリーナ)

 世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=が7日、東京・新宿区の帝拳ジムへ出稽古に行き、日本バンタム級王者・増田陸(27)=帝拳=と5ラウンドのスパーリングを行った。大橋ジムの大橋秀行会長(60)が明かした。

 井上は4日、13年ぶりに帝拳ジムへの出稽古に行き、増田と5ラウンド、WBOアジアパシフィック・フェザー級王者・藤田健児(31)=帝拳=と3ラウンドのスパーリングを行っていた。この日が出稽古最終日となり、大橋会長は「緊張感のある練習が出来ました。後は大橋ボクシングジムでマーロン•タパレスと全開スパーリングで調整して試合に挑みます!」と報告した。

 井上は9月14日、名古屋市のIGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=と防衛戦を闘う。「キャリア最大の強敵」との対戦に備え、23年4月にアフマダリエフを判定で下してWBA・IBF世界スーパーバンタム級王者となったマーロン・タパレス(フィリピン)をスパーリングパートナーとして招聘。タパレスは、井上が23年12月に4団体王座統一戦で対戦し10回KOで下した「戦友」。7月24日から大橋ジムでスパーリングを重ねており、今後も全開スパーでアフマダリエフ戦に備える。

 7月には、大橋ジムでWBOアジアパシフィック同級王者・村田昴(28)、東洋太平洋フェザー級王者・中野幹士(29)=ともに帝拳=とも拳を交えた。

 井上は、プロ入り後初の出稽古の狙いについて「やっぱり緊張感ですね。大橋ジムでスパーリングをするのもいいんですけど、他のジムに行って違う雰囲気、環境、違う人が見ている中でスパーリングするっていうのは、一段と自分の緊張感とか集中力を上げてくれる」と話していた。

 戦績は井上が30戦全勝(27KO)、アフマダリエフが15戦14勝(11KO)1敗。

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