スノーボード女子アルペンの三木つばき(22)=浜松いわた信金、掛川桜が丘中出=が7日、静岡県庁で知事顕彰を授与された。アジア人として初めてW杯で総合優勝を飾り、今年3月に行われた世界選手権の回転で優勝、大回転では準優勝するなどの功績をたたえられ、鈴木康友知事から表彰状などを手渡された。
三木にとって2025―26年は集大成のシーズンとなる。来年2月にミラノ・コルティナ冬季五輪が開催される。V候補の一人に挙げられる世界女王は新シーズンに向けて、ウェートトレで体幹強化に取り組んでいる。今月下旬にはイタリアに渡り、雪上トレーニングに入る。「もう少しダイナミックな滑りを完成させたい」。11月下旬に中国で開幕予定のW杯初戦へ徐々に、仕上げていく。
18歳の高校3年生で臨んだ22年の北京五輪では、予選3位で通過しながら決勝トーナメント1回戦で敗れ悔し涙を流した。あれから4シーズン。「来年は金メダルを取れました、と報告に来られればいいですね」と、三木。雪がほとんど降らない静岡育ちのヒロインが快挙に挑戦する。