◆テニス ▽ナショナルバンク・オープン(7日、カナダ・モントリオール)
女子シングルス決勝が行われ、4大大会4度の優勝を誇る世界ランキング49位の大坂なおみ(フリー)が、2021年2月の全豪オープン以来、約4年半ぶりのツアー優勝を逃した。地元カナダの新星で、トップ10選手を2人破って勝ち上がってきた同85位のビクトリア・エムボコ(カナダ)に6-2、4-6、1-6の逆転で敗れた。
第1セット、早々と大坂が主導権を握った。第2ゲームで、相手の2本連続のダブルフォルトにつけ込み、サービスゲームをブレイク。3-0とリードし、勢いに乗る若手にプレッシャーをかけた。この日も、新たなスタイルで、決して慌てず安定したプレーを展開。決定打で相手より2本下回るが、凡ミスは相手より半分以下に抑える、以前とは正反対のテニスで、第1セットを先取した。
しかし、第2セットに入ると、お互いにサーブが不調となり大苦戦に陥った。大坂は第1サーブが入る確率が落ち、相手はダブルフォルトが8本。ともにサービスゲームがキープできず、リズムを失った。特に大坂は5回のサービスゲームで、キープできたのは1回だけ。自身に対しての失望で、感情が落ち込んだ。
大坂は、第2セットを落とすと、最終セットも気持ちが戻らず。必死に集中しようとするが、1度、落ちた気持ちは、高まることはなかった。