来年2月6日開幕のミラノ・コルティナ冬季五輪まで半年を切った。スピードスケート女子のエース・高木美帆(31)=TOKIOインカラミ=がこのほど、スポーツ報知の単独インタビューに応じた。
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高木にとって、31歳で迎えるミラノ五輪は“集大成”の舞台だろう。本人は言葉にはしていないが、これまでの取材や今回のインタビューを通じ、そう感じてきた。ミラノを目指すと決めたのはやり残したことへの思いから。日本女子最多の7個のメダルを手にしてきた五輪で、届いていないのが1500メートルの金だ。
平昌はW杯4戦全勝で挑んだが0秒20及ばず。世界記録を持って臨んだ北京も銀だった。スプリント力と持久力の双方が求められ、日本勢の金がない種目。過去2大会と比べ「誰が勝ってもおかしくないという感覚」と上位は混戦となりつつある。それでも自身を中心とする「チーム・ゴールド」の結成など、自ら動いた4年間の努力が、最後の一押しになるはずだ。(17~24年スピードスケート担当・林 直史)