1998年、99年の有馬記念連覇など、G1レースを4勝したグラスワンダー(父シルヴァーホーク)が、8月8日に死んだことがわかった。ビッグレッドファームが同日、ホームページで発表した。
グラスワンダーは1997年の9月にデビューし、4連勝で朝日杯3歳S(現在の朝日杯FS)を制してG1初制覇。翌98年はけがで出走は秋3戦のみだったが、有馬記念で見事に復活した。99年の宝塚記念を快勝し、有馬記念はスペシャルウィークとの死闘を演じて鼻差で勝利をもぎとった。グランプリを3連勝し、大一番で強さを発揮した。通算15戦9勝で引退。
種牡馬としては2008年のジャパンCを勝ったスクリーンヒーローを送り出し、その子モーリスも種牡馬として活躍している。
30歳の今年も元気に過ごしていたが、この日の夕方に息を引きとった。多臓器不全を発症したとの診断がされている。
同馬は種牡馬を引退後、明和牧場(北海道新冠町)で余生を過ごしていた。
尾形充弘元調教師(グラスワンダーの現役時代に管理)「2年前に牧場に行って、1時間ほど会ったのが最後でした。8月くらいでしたかね。