バレーボールの大同生命SVリーグ男子初代王者・サントリーと、イタリア1部リーグ・セリエAの強豪で欧州CL王者・ペルージャのエキシビションマッチ「ワールドチャレンジシリーズ」(10月7~8日、東京・有明アリーナ)の開催発表会見が8日、都内で行われた。
登壇したサントリーの栗原圭介GMは「1月にペルージャとパートナーシップ契約を結んだ一環で、欧州王者を迎え、クラブ最高峰の舞台として開催する。
10月24日開幕の大同生命SVリーグ、同19日にペルージャがセリエA初戦を迎える前に、プレシーズンマッチとなる。調整面でも新たな試みとなり、ペルージャの一員で臨む日本代表の石川祐希は「シーズン最初のスタートになるので、ここをきっかけに、僕自身、もっと成長したシーズンを過ごせるような1戦にしたい」と位置づけた。オンラインでイタリアから参加したペルージャのアタッカー、プロトニツキも「サンバーズは強いチームと分かっている。そのチームとシーズン前に試合ができるのが楽しみ」と、2季ぶりのリーグ制覇にも弾みをつける。
人気、実力屈指のチーム同士の夢の競演は、スケールも大きい。チケット最高額はコート上の座席で20万円、コートサイドは15万円、コートエンドは10万円に設定。先月の国際大会ネーションズ千葉大会では1口19万円の特典付きパッケージも用意されたが、それを上回る価格設定。
サントリーの高橋藍はかねてより「バレーボールを夢のあるスポーツにしたい」と語っていた。国内外でメジャーなサッカーでは、スペイン1部の名門バルセロナが来日し、J1神戸と対戦し、大きな話題になった。バレー界を日欧でけん引する名門クラブの大きな挑戦が、国内での野球、サッカーなどのメジャー競技に仲間入りする契機となるか。