◆テニス ▽シンシナティ・オープン(8日、米オハイオ州シンシナティ)

 元世界ランキング4位で現65位の錦織圭(ユニクロ)が、5月の全仏前哨戦ジュネーブ・オープン(スイス)以来、約3か月ぶりにツアーに復帰した。同47位のカミロ・ウゴキャラベリ(アルゼンチン)に5-7、3-6のストレートで敗れたが、心配された故障もなかった。

 しかし、3か月のブランクは、試合勘を鈍らせるには十分だった。ショットの選択ミスや、焦りが生まれ、安定感を欠いた。相手より2倍以上の22本の凡ミスを数え、大事な局面で力を発揮できなかった。

 明るい兆しは、サーブのスピードが、最速時速191キロと、思った以上に落ちていなかったこと。試合が進むにつれて、ストロークの精度も上がっていったことだ。最後は相手の粘りに気持ちが焦りミスが生まれたが、故障がない限り、リズムが戻ってくるに違いない。

 錦織は、ジュネーブ・オープン2回戦で、同24位(当時)でロシア出身のカレン・ハチャノフと対戦。第1セットを落としたが、第2セット5-2とリードした時点で、降雨順延となった。しかし、腰を痛めたとして、再開試合を棄権。それ以来、実戦から遠のいていた。5日には、シンシナティ・オープンの会場で練習する動画を自身のSNSにアップ。「ハロー、シンシ!」と英文で書き込み、軽くストロークを打ち合う姿を公開していた。

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