J1清水エスパルスは8日、アウェー・広島戦(10日、Eピース)に向け、三保で一部非公開調整した。6日に行われた同カード、同会場の天皇杯は0―3の完敗。
プロとしてやられたままでは終われない。「(天皇杯はボールの)奪われ方が悪く、相手のストロングのカウンターにつながった。失点シーンはパスミスがほとんどで、(この日は)ポジショニングを意識して取り組んできた」。修正ポイントは整理できていることを強調した。秋葉忠宏監督(49)も「勝つために変化を起こしたい」と先発や布陣にメスを入れる可能性を示唆した。
苦手を払拭(ふっしょく)するチャンスでもある。今季、サッカー専用スタジアムでのアウェー戦は公式戦1分け8敗。さらに天皇杯の入場者数は1万110人だったのに対し、今リーグ戦は完売が発表されており、敵地の“圧”が強まるのは間違いない。それでも住吉は「勝つ気しかない。同じ条件の中で3点とって勝ちたいぐらいの気持ち」と自分に言い聞かせるようにうなずいた。移動手段、宿舎も全く同じという真夏の連戦。
(武藤 瑞基)
〇…清水と広島を行き来し、総移動距離が3000キロに迫る連戦で、MFカピシャーバ(28)がフル回転する。天皇杯は前線の選手で唯一、90分間“完走”を果たした。7日に帰静したばかりだが9日には再び敵地に出発することになる。「疲労のことなど考えてられない。(リーグ戦に)行きたい気持ちは強い」ときっぱり。攻守に献身性を見せる助っ人は「みんなが同じ気持ちで戦えば0―3からはい上がれる」と訴えた。