J2北海道コンサドーレ札幌MF原康介(20)が、今度は得点を白星につなげる。札幌はアウェー・長崎戦(9日)を控えた8日、宮の沢で非公開練習。

2試合連続で左ウィングバックでの先発が濃厚な原は、4月にホームで対戦した際、1―2の後半48分に得点を挙げ、引き分けに持ち込んだ。勝ち点5差でプレーオフ圏の6位にいる相手との再戦へ「昇格争いに食い込むためには勝ち点3が必要。今回はチームが勝てるように貢献できたら」。前回の勝ち点1を、勝ち点3へと変える強い決意を込めた。

 プロ2年目の今季、8日時点でリーグ戦12試合出場で2得点と、昨季と同じ数字に到達。昨年は1試合のみだったスタメンは既に3戦に増え、2勝1分けと負けはない。岩政大樹監督(43)も「練習より試合で良さを出せる選手」と強心臓ぶりを評価するように存在感は示している。「きちんと結果を出せるように、もっともっと自分自身成長していかないと」と更なる飛躍を図っていく。

 1―0で勝利した2日鳥栖戦の翌3日、20歳の誕生日を迎えた。MF田中克幸(23)らからイタリアンで祝われ、英気を養って迎える20歳初戦。「すごい大事な試合」と位置付ける一戦へ、すべき役割を明確に思い描いた。「鳥栖戦では守備で0点に抑えられたのは大きかった。

今回は攻撃でも違いを見せていきたい」。持ち味のドリブルで好機を演出し、勝利に直結するゴールを呼び込む―。定位置を確固たるものとするためにも、2連勝だけを視野に入れ、原が左サイドを席巻しにいく。

(砂田 秀人)

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