オランダ1部アヤックスは、ドイツ1部ボルシアMGの日本代表DF板倉滉(28)の獲得を発表した。契約期間は4年プラス1年の延長オプション付き。
クラブの公式サイトでは、ボルシアMGでの板倉の数々のデータが紹介されている。「(板倉の)ボルシアMGでの3年間の成績を振り返ると、非常に注目すべき点がいくつかある。守備クリア数において、板倉は2022/2023シーズン以降、ボルシアMGの全選手の中で2位の322回を記録している。そのうち153回はヘディング。デュエルは303回、空中戦は146回、インターセプトは77回、タックル成功は67回を記録している。板倉はボールポゼッションでも際立っている。
アヤックスのテクニカルダイレクター、アレックス・クロース氏は「滉選手がアヤックスと契約を結んだことを大変嬉しく思います。これは、私たちが長い間慎重に進めてきた契約です。彼はクラブ史上初の日本人選手となり、特別な節目となります。滉選手は、私たちの守備陣に必要な経験と安定感をもたらしてくれます。デュエルに強く、ボールコントロールに優れ、戦術的にも優れています。彼のメンタリティとリーダーシップは、チームを導く上で重要な役割を担うでしょう。
オランダの強豪で言えば、フェイエノールトはかつてMF小野伸二、現在もFW上田綺世、DF渡辺剛が在籍。PSVもMF堂安律がかつてプレーした。しかしアヤックスは、クラブ公式サイトでも「クラブの125年の歴史の中で、様々な国籍のサッカー選手がアヤックスのユニフォームを着てきました。アヤックスでプレーした選手の大半は、当然のことながらオランダ国籍です。外国人選手は50国以上から来ています。アヤックスの選手は、ヨーロッパに加え、アフリカや南米出身者も多い。しかし、アジアはまだ比較的未開拓の領域」と言及しているように、これまではアジア人の獲得に積極的とは言えなかった。
アヤックスは24年よりG大阪と提携。今年は若手2人(GK荒木瑠偉、FW名和田我空)が練習参加するなど、日本とのつながりは強まっていた。そんな中で決定した板倉の獲得。アヤックスは伝統的に有望な若手と経験豊富なベテランというチーム構成で、競争力のあるチームを作ってきた。