俳優の坂口涼太郎が9日、都内で初エッセー「今日も、ちゃ舞台の上でおどる」(講談社刊)の記念会見に出席した。

 2年前に初めて出版の話があり「私の本が国会図書館に並ぶんだと思った」と興奮。

「俳優って恥をさらす仕事。家族や友人には言えないことを書いて『坂口涼太郎って、こんなアホな人なんや』と思ってもらえるように、と2年間書き続けてきた」と振り返った。小説の構想もあるそうで「これから物語を作るかもしれない。書くという、こんなに面白いんだと思える行為を見つけたので、どこかでできればいい」と意欲を見せた。

 会見では、坂口の造語で「あきらめ活動」の略である「らめ活」にも触れた。「諦めるとは明らかにするということで、たどり着くべき場所にたどり着くこと。私は諦めることで生活や日常が光り出した。じゃあ私も大丈夫、と思ってもらえれば。生きてることは偶然であり素晴らしいこと」と、改めて力を抜いた暮らしを提唱した。

 「ちょっとでも書店の利益になるように」と作成した「あきらめTシャツ」や「らめシール」などのグッズも披露。「この前、私の本を知らない人が『らめシール』だけ手に取っていたんですよ」と笑わせた。

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