元お笑いコンビ「アジアン」でピン芸人の馬場園梓が、4回目となる単独ライブ「BBZ Selection 2025」(10月12日東京・人形町劇場rabbit、同19日大阪・大阪日本橋ポルックスシアター)に向け、取材に応じた。

 2021年のコンビ解散から4年がたつ。

ピンでの単独ライブも今回で4回目。「最初はもう何も分からない状態で1人になって、ネタの作り方とかも全然今までと違って、分からないことだらけだった」というが、「ようやく慣れてきて、どんどんどんどん理想と夢が膨らんできまして、今とても楽しい状態になってきている」と語り、ピン芸人として、はつらつに活動している。

 今回の単独ライブでは当日まで秘密の「今までにやっていない新たな挑戦」も行うという。「コントとか、漫談とかやってきましたけど、今回は今までにやってないジャンルのことにも挑戦しようかなと思ってる。来てみてのお楽しみです」

 「女芸人No.1決定戦 THE W」には今年も出場を予定している。同大会の第1回に「アジアン」で出場した馬場園。2023年には6年ぶりにピン芸人として出場。以降出場を続けている。「賞レースがあるからこそ、ネタを突き詰めようと思う。ただ、ありがたみもある反面、自分の楽しさを忘れてしまわないようにっていう、バランスは大事にしたいと思います」

 今年の目標は「優勝」。一方、芸歴20年を超える経験豊富な馬場園だからこそ、賞レースへ臨む厳しさも感じている。「年齢的にも芸歴的にも本当は優勝して当たり前だと思う」と語りつつ、「えらいもので長くやればやるほど、きっちり短い時間の中に収めるネタを作り込んでいく作業が苦手になっていくんです。

若いときはそうやってやっていたはずなんですけど、そこを一回通り越して、お客さんとやりとりしながらゆったりネタをやるような自由を覚えてしまったからこそ、改めて、ネタを作り込んでいかないといけないという難しさを今感じてる状態です」と表情を引き締めた。

 今の癒やしはインコと唐揚げ。最近飼い始めたというインコは2羽。「朝はインコと戯れてますね。小屋を掃除するために、一回羽ばたかせてあげるんですよ。そのときに、天気が良かったら、インコはめっちゃ喜ぶんですよ。天気いいだけで、こんなに喜べるんやと思って。そんなことでも幸せって感じれる鳥ってすごい素敵だなと思います」

 大好きな唐揚げは「ストレスがたまったら揚げる」。今どのくらいの頻度で揚げてるかと尋ねれば、「週4ぐらいでは揚げるかも」と笑った。

 「単独ライブは死ぬまでやりたい」。そう話した馬場園の瞳には充実の光が宿っていた。「海外ツアーもやってみたい。

子供の頃英会話教室に通ってましたしね」と笑顔。「将来的にはね、NGKでトリも取れるようなピン芸人になりたい。コンビでは夢の途中で終わっちゃったんで、1人になって、もう一度、目指してみようと思っています」

 芸人になったあのときの夢をもう一度、高らかに掲げた。(瀬戸 花音)

編集部おすすめ