俳優の鈴鹿央士が9日、大阪市内で舞台初出演となる「リア王」大阪公演(11月8日~16日、SkyシアターMBS)に向け、取材会に出席した。

 初めての舞台出演ということもあり、オファーを受けた時は「先輩方の舞台を見させていただいていて、いつか自分も舞台に立ってみたいという思いがあった。

それがいよいよ来たかって思いましたね」とにっこり。また、初舞台がシェークスピアの四大悲劇として有名な「リア王」という大作だが「大竹しのぶさん、宮沢りえさん、成田凌さんと共演させていただく。キャストの方の名前を見た時に、この方々と一回しかない初舞台っていうのを経験できるって、こんな幸せなことはないなと思って、ぜひやらせてくださいと答えさせていただきました」とはにかんだ。

 鈴鹿はグロスター伯爵の嫡子で、エドマンド(成田凌)の策略により勘当されるエドガー役。「自分がどん底に落ちた時でも、自分の信念とか、正義感とか自分の持っているものを貫けるのは、人間としてカッコいいなと思います」と共感した。英国・ロンドンで演出のフィリップ氏とも対面。「声が小さいので、フィリップに5分くらいで『ボイトレ行ってね』と言われました」と苦笑い。現在も空いている時間にボイストレーニングを重ねている。また「詩を読んで」のアドバイスも実践中だ。

 初舞台のため、地方公演も初めての経験になる。大阪公演では「たこやきは食べたい」とにっこり。共演者にどうやって過ごすのかも聞いてみたいと興味津々だ。

大阪公演を楽しみにしている人に向けて「歌みたいな比喩表現もあるけど、何か考えながら読んでいるとスッと頭に入ってきて、それが心にまで届いてくる感覚があります。初心者目線でそう思ってるんですけど、ぜひそれを体感していただきたいですし、自分は頑張ります」とアピールした。

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