◆明治安田J1リーグ▽第25節 横浜FC1―2浦和(9日・ニッパツ)

 J1は3試合が行われ、浦和はFW小森飛絢(ひいろ、25)の2ゴールで横浜FCに2―1と勝利した。6月に加入した小森は、これで加入後公式戦5試合で4得点目。

チームは今季苦手としていたアウェーで2勝目を挙げた。横浜FCは7月23日に就任した三浦文丈新監督(54)のリーグ戦初戦を飾れず、7連敗となった。

 浦和の最前線に、小森というピースがはまった。前半8分。左サイドからの折り返しにゴール前で陣取ると、混戦の中から最後は左足で押し込んで先制。さらに後半8分、MF金子のミドルシュートのこぼれ球を右足で押し込んだ。点を取るためのポジショニングと、こぼれ球への反応速度というストライカーの“嗅覚”とも言うべき力を発揮した25歳は「やってやったぞ、という思いです。もっとチームの勝利につながるゴールを、という思いです」と充実感をにじませた。

 これで6日の天皇杯山形戦に続き、2試合連続ゴール。加入直後のクラブW杯では出場機会はなかったが、出場した公式戦は5試合4ゴール目となった。昨季J2千葉で23ゴールを挙げて得点王に輝き、今年1月にはベルギー1部シントトロイデンへ。しかし、半年間無得点に終わり、6月に浦和での再出発を決断した。

クラブW杯後に出場機会をつかみ、いよいよ“点を取る”という特別な能力を発揮し始めた小森。本格派ストライカーが不足していた浦和の課題を、解消する存在となりつつある。

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