◆明治安田J2リーグ▽第25節 大宮0―1千葉(9日・NACK5スタジアム)
昇格争いの行く末を占う大一番は、1―0で勝利した2位の千葉に軍配が上がった。後半開始早々にFWカルリーニョスジュニオが挙げた1点を守り抜き、4位の大宮を下した。
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千葉が価値ある1勝を手にした。直近9戦でわずか1勝(1勝4分け4敗)と足踏みが続いていただけに、大きな勝利となった。
キックオフ直後からアクセルを全開で踏み、開始3分間でいくつものチャンスを創出。ゴールこそ奪えなかったが、この相手を圧倒した“成功体験”が、後半開始時に効いた。
後半もキックオフ直後から再び圧力をかけると、攻撃陣1枚を入れ替えた大宮が落ち着く前に「圧」で仕留めた。2分、左からのクロスをカルリーニョスジュニオが頭で合わせ、技ありのゴールを奪った。
その後も守備に回る時間もありながら、速攻を中心とした攻めで相手ゴールまで迫り、巧みな試合運びで時計の針を進める。終盤は攻め込まれたが、守備陣が粘って無失点に抑えた。
小林慶行監督は「いいゲームができたと思う」と勝利を誇った。敗れれば自動昇格圏内から転落となっていた一戦を制し、勝ち点3を積み上げた。この日試合のなかった水戸との勝ち点差を3に詰め、同じく試合のない3位仙台との差も3に広げた。