◆明治安田J1リーグ▽第25節 東京V1―0横浜FM(9日・味の素スタジアム)

 東京Vがホームで横浜FMに1―0で勝利した。

 中断期間にDF綱島、MF翁長、FW木村が移籍した中で、リーグ戦再開初戦で降格圏の18位横浜FMとの対戦。

試合前の時点で勝ち点7差の16位だった東京Vにとって重要な一戦だったが、立ち上がりから運動量や素早い攻守の切り替えで相手を上回り、試合を優位に進めると、0―0で迎えた後半17分に右からのMF斎藤の左足クロスをDF谷口が頭で合わせて、今季初得点となる先制点を決めた。谷口は「前半の始めからセットプレーを何本か得ていたんですけど、なかなかいい形で触ることが出来なかった。ハーフタイムに(斎藤)功佑くんにファー空いているので蹴ってくださいと言ったら、いいボールを蹴ってくれたので、修正出来てよかった」と振り返った。

 その後も3バックの中央に入ったDF深沢、左の谷口、右の宮原を中心にチーム全員の集中した守備で1点のリードを守り抜き、リーグ3戦ぶりの勝利。横浜FMとの勝ち点差を10に広げた。

 試合後のヒーローインタビューでDF谷口は「順位的にも大事な試合でしたし、中断明けということでチームにとってすごく大きな勝利だった。中断期間でより自覚が芽生えて、『俺がこのチームを救うんだ』という強い気持ちが結果に現れてよかった」とうなずいた。

 3バックの中心を担ってきたDF綱島、ウィングバックで主力だったMF翁長が移籍した中で、今季8勝のうち7度目の無失点勝利。「色々な選手が抜けて守備を再構築する必要があった中の大事な一戦だった。すごくチームにとって大きな意味を持つクリーンシート(無失点)だと思うし、またこれを継続していきたい」と手応えを口にした。

 13日の天皇杯ラウンド16の名古屋戦、16日の京都戦と戦いが続くこともあり「継続しないと意味がないので今日だけ喜んで。天皇杯も(リーグ戦の)京都戦もあるので切り替えます」と気を引き締めた。

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