◆女子サッカー◇SOMPO・WEリーグ第1節 INAC神戸―日テレ東京V(10日・神戸ユニバー)

 Jリーグの野々村芳和チェアマンが10日、視察に訪れたWEリーグの試合前に、釜本邦茂さん(日本サッカー協会元副会長)の訃報(ふほう)を受けて取材に応じた。

 釜本さんは、1968年メキシコ市五輪でアジア勢初の表彰台となる銅メダルを獲得したサッカー日本代表のエースだった。

同大会では得点王も獲得。現役時代は日本サッカーリーグ(JSL)で、C大阪の前身となるヤンマーディーゼルサッカー部でプレーし、引退後はG大阪などで監督を務めた。国際Aマッチ75ゴールは日本史上歴代最多。かねて病気療養中で、81歳だった。

 Jリーグが誕生する前から、日本サッカーをけん引し続けてきた存在だ。野々村チェアマンは「本当のレジェンドだと思ってます。Jリーグができるだいぶ前から世界を舞台に活躍してる日本人選手。釜本さんの活躍によってサッカーに興味持った人、始めた人は相当多かったと思う。30数年前にJリーグをつくるきっかけになったと思う。釜本さんなくして、今のサッカーはない」と思いをはせ、感謝。敬服するとともに「先輩が、釜本さんがつくってくれたものは今の日本サッカーの礎になっている。男子のサッカーだけじゃなくて女子のサッカーにも頑張ってほしいとおっしゃっていた。

日本サッカーがもっと成長できるように僕らももっと頑張らないといけない」と、日本サッカー界のさらなる発展への思いも強くした。

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