サッカー元日本代表の釜本邦茂さんが10日に81歳で亡くなったことを受け、J1川崎の大黒将志コーチ(元日本代表FW)が12日、川崎市内で取材に応じ、故人をしのんだ。大黒コーチは、釜本さんが創設し、G大阪の下部組織の母体となった「釜本FC」の出身。

小学生時代から釜本さんの下で育ち、ストライカーとしても大きな影響を受けた偉大な存在について語った。

 「本当にいつも優しくしてくれて、家にもよく行かせてもらった。家族ぐるみというか、そういうお付き合いをさせていただいていた。本当に感謝しかない。(釜本さんは)日本サッカー史上最高のストライカーだったと思う。点を取るという姿勢、FWは点を取らないといけないというマインドを受け継いでいきたい」と尊敬の念を込めた。

 釜本さんにかけられた言葉として「お前、シュート練習してんのか、ってよく言われた」と明かし「もう毎日、シュート練習していた。どこへ行っても変わらず。それは本当に釜本さんのおかげ」と、G大阪などでJリーグ通算177得点の元日本代表FWは感謝した。

 約1年前に釜本さんの自宅で顔を合わせたのが最後の対面となったそうで「入退院を繰り返されていたので」と状況を語った。「本当に優しい人。ことあるごとにいつもシーズンオフには家に行かせていただき、ご飯をごちそうになった。

釜本さんはそうやって家に来た人をもてなしてくれたり、いつも美味(おい)しいものを(振る舞って)いただいてという、そういう方だった。感謝しかないです」と懐かしんだ。

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