10日に肺炎のため81歳で死去したサッカー日本代表FW釜本邦茂さんの通夜が12日、大阪府内で営まれた。喪主は長男の釜本達生さん。

 釜本さんは、1968年メキシコ市五輪で銅メダル獲得に貢献。同大会で得点王にも輝いた。国際Aマッチ75ゴールは日本史上歴代最多。現役時代は日本サッカーリーグ(JSL)のヤンマーでプレーし、引退後はG大阪で監督を務めた。

 白を基調とした祭壇には、引退試合での元ブラジル代表FWペレに肩車をされる写真や、元西ドイツ代表DFベッケンバウアーと対戦時の写真、得点王に輝いた1986年メキシコ市五輪でのゴール写真などが並べられ、2005年、第1回のサッカー殿堂入り時の盾、2014年授与の旭日中綬章、Jリーグ開幕戦のG大阪対浦和戦のフラッグなど、釜本さんを象徴する思い出の品が飾られた。

 戒名は「本徳院英輝勝翼邦教居士」。サッカー選手の英雄として試合を勝利へと導き光り輝く記録を残し、また指導者としても選手を教え導いた人などを意味している。

編集部おすすめ