J1町田は13日、東京・町田市内で次節のC大阪戦(16日・Gスタ)へ向けた公開練習を行った。12日にG大阪から電撃加入したMFネタラビ(28)は、この日の練習から早速チームに合流。

パス回しや8対8のミニゲームなど、1時間ほど汗を流した。初日の練習を終えたラビは「みんな歓迎してくれていますし、ここに来られてとても幸せ。もっと時間をかけて知り合うことはこれからもやっていきたい。みんないい人たちなので、同じターゲットに向かってしっかり準備して戦っています」と振り返った。

 イスラエル代表でもあるラビは、23年に当時Jリーグ史上初のイスラエル人選手として、G大阪に加入。司令塔型のボランチとして、ドリブルやターンなど攻撃面で強みを見せてきた。町田は中山雄太、前寛之、下田北斗、仙頭啓矢、白崎凌兵が開幕からボランチを務めてきたが、攻撃面で新たなピースが加わることになった。「チームメートをこれからも色々と観察して、話しながら、どうしたらいいのか、やりやすいのかを考えて話して行けたら。出来るだけ最高の形でチームを助けていきたい」と意気込んだ。

 町田には既に多くの代表選手が在籍。6人の日本代表経験選手(GK谷晃生、DF昌子源、DF中山雄太、DF望月ヘンリー海輝、FW相馬勇紀、FW西村拓真)はもちろん、FWオセフンとFWナサンホも7月の東アジアE―1選手権の韓国代表に選出。FWミッチェルデュークはオーストラリア代表、DFドレシェビッチはコソボ代表にそれぞれ選ばれており、ラビも含めて合計で11人が代表経験者となる。

 チームはこの日の時点でリーグ首位と勝ち点4差の5位。リーグ戦はクラブ記録の6連勝中、公式戦は9連勝中で、ギアを上げている。天皇杯も8強に残っており、秋からはアジア・チャンピオンズリーグエリートも開幕する。「新しい私の1章が始まる。みんなに感謝したい」とラビ。イスラエルの強豪マッカビ・ハイファでは欧州チャンピオンズリーグ出場の経験もある28歳の実力者が、町田に新たな化学変化をもたらす。

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