◆明治安田生命J1リーグ▽第26節 鹿島1―1福岡(16日・メルカリスタジアム)

 鹿島は追いつく意地こそ見せたものの、1―1のドローで勝ち点1にとどまり、公式戦5連勝を逃した。

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 途中出場で鹿島デビューを飾ったFWエウベルが存在感を見せた。

 12日に横浜FMからの完全移籍加入が決まった33歳は、0―1の後半17分にサポーターの期待を背負いながらピッチへ。相手がエウベル対策で縦を警戒することを確認すると、大外に張ることを“フリ”とし、中央への横移動でチャンスを創出。ポジション取りで相手を困らせ、ボールを受けてからは味方を生かした。

 「ゴールを目指していたが、相手の守備がタイトだったので、チャンスを作ることに意識を変えた」と明かしつつ「まだまだ納得はいっていないですね。もっと精度を高めていかないといけない」と振り返った。

 それでも鬼木達監督は「簡単にボールを取られないし、(パスが)収まるのは自分たちのサッカーに必要なところ。サイドだけでなく中央でも、非常に効果的なプレーをしてくれた」と高く評価。鈴木優磨も「サイドハーフのお手本。タイミングがすばらしい。すごい選手が来てくれた。僕、彼と絶対合います」と断言した。

 3万人が駆けつけたメルカリスタジアムでの鹿島デビューには感慨の表情を浮かべ「サポーターの方々が熱量ある声援を届けてくれて、自分にとっては感動的だった。

終盤にタイトルを争う時に、このサポーターのエネルギーが必ず選手の力になると感じた」と大きくうなずいた。

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