◆明治安田 J1リーグ▽第26節 京都1―0東京V(16日・サンガスタジアム)
京都が東京Vを1点差で下し、J1通算150勝を達成した。リーグ戦でも7試合連続負けなし。
前半から肉弾戦の色が濃い試合展開だった。互いにチャンスも演出しながら、スコアレスで前半戦を終えると、0―0で迎えた後半21分。左サイドで日本代表FW原大智がクロス。MF平戸太貴がそらすと、FWラファエルエリアスが左足で押し込んだ。チームはそのまま強度高く攻守を披露。90分間を激しく戦い抜き、白星をもぎ取った。
お盆まっただ中のこの日は、先祖の霊を送り出して無病息災を祈る、京都の恒例行事「五山送り火」当日だった。試合後、曺貴裁監督は「五山の送り火に何人行かれたかは分からないですけど、そのイベントよりも我々のサッカーを見に来てもらったサポーターの人へ、本当に心を動かすような試合をしたいと思っていた。久しぶりのクリーンシートも含めて、今日は全員が最後まで足を止めないでしっかりプレーした。非常に内容の濃い試合になったと思う」と、5月25日に敗れた(0●1、味スタ)相手への“ウノゼロ返し”に会心の表情。「同じ相手に2回負けると上位にはいけない。
チームはこれで、4月28日以来となる暫定の首位に浮上した。4月、クラブ初のJ1首位に立った際には「シーズンがこれで終わってほしい」と笑ったが、今回も「明日からJリーグが中止になればいいなと思います」と、ニヤリ。「と、言うのは冗談で最終戦でどこにいるのかが大事。一試合一試合しっかり戦っていきたい」と、最後はしっかりかぶとの緒を締めた。