◆明治安田 J1リーグ▽第26節 京都1―0東京V(16日・サンガスタジアム)

 京都が東京Vを1点差で下し、J1通算150勝達成した。リーグ戦は7試合連続負けなし。

0―0の展開で、FWラファエルエリアスが2試合連続得点を挙げ、勝利へ導いた。

 スコアレスで迎えた後半21分、左サイドから日本代表FW原大智がクロス。MF平戸太貴がそらすと、ラファエルエリアスが左足で押し込んだ。「今日は雨で下がぬれているのが分かっていた。トラップした瞬間に下を抜こうと思った」と、相手GKの右脇下を通してゴール。「大智(原)は疑いのないくらい素晴らしい選手。彼はしっかり自分のところにボールを届けてくれる。太貴(平戸)も関わってくれてボールが来た。日々連係を取っている彼らからのボール。これからもこの関係を続けていきたい」と、決勝点を振り返った。

 得点後は真っ先にサポーターが待つゴール裏へ駆けていった。地響きのような爆発的な歓声がエースを包む。

試合前の豪雨も関係なしにスタンド上階まで埋まった客席を見て、向かわずにはいられなかった。「自分も家族もそうですが、京都の街や環境、全てのことが好きで本当に愛している。サポーターの姿を見るとやはりあそこに行きたいと思いましたし、本当に彼らが支えてくれている。今日も多くのサポーターが入ってくれていたので、うれしさとともに走って行って、みんなと喜びを分かち合えた」。攻撃のみならず、激しいプレッシャーで守備でも貢献する。「今日また首位になれた。やっぱり勝つことが一番」と話す献身的なストライカーが、先頭を切ってチームを優勝へ引っ張っていく。

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