◇明治安田J1リーグ 第26節 横浜FM3-1清水(16日・IAIスタジアム日本平)
清水はホームで横浜FMに1―3で敗れ、3試合ぶりの黒星を喫した。MF嶋本悠大(18)ら前節(10日)の広島戦で存在感を見せた選手を中心にスタメンが組まれたが、前半だけで2失点。
2度目のミラクルは起きなかった。4月のアウェー戦は0―2からひっくり返した清水だが、チケットが完売した本拠では屈辱の3失点。降格圏に沈む相手に勝ち点差を詰められた秋葉忠宏監督(49)は「守備の基本を怠ってはこうなる」と顔をしかめた。
前節の広島戦で無失点に抑えた3バックではなく4バックでスタート。だが序盤にあっさり主導権を渡した。前半16分、右サイドからグラウンダーのクロスを通され先制点を献上。同29分にも縦に早くつながれ、2点目を流し込まれた。指揮官は「守備は3枚、攻撃は4枚の方がうまくいく。悩ましい問題」と漏らした。
後半はFW北川らが投入され攻勢を強めるも同35分に痛恨の3失点目。同45分に左クロスに合わせ、意地の今季9点目をねじ込んだエースは「内容の伴う試合をしたかった」と悔しさをあらわにした。残り12試合で降格圏と勝ち点7差。焦る状況ではないが、安心できないことも確かだ。(武藤 瑞基)
清水FWアルフレド・ステファンス(後半31分から清水デビューし、シュート1本も不発)「早く慣れてポジティブな要素を加えられるようにしたい」