◆明治安田生命J1リーグ▽第26節 鹿島1―1福岡(16日・メルカリスタジアム)
鹿島は福岡に1―1で引き分け、暫定2位に後退した。後半39分に途中出場のMF舩橋佑が同点ゴールを挙げたが、勝ち点1にとどまった。
採点と寸評は以下の通り。
鬼木達監督【5・5】10日ぶり再戦の利は、ビルドアップの修正を施した福岡側にあった。追いつけども、追い越せず
GK早川友基【6・0】今日も今日とて好セーブあり。最少失点で勝ち点1貢献
DF濃野公人【5・0】らしくないイージーミスが散見。昨季より前線のタレントがそろっていることは確かだが、それでも個性を、オリジナリティーを出したいところ
DF植田直通【6・0】1失点こそしたが、負担大の時間帯が多くあった中で、高い集中力を発揮
DFキムテヒョン【6・5】「飛び出したら触る、無理なら遅らせる」というDFの基本を、高い水準とでっかいスケールで完遂
DF小川諒也【6・0】質の高さを示すプレー。ついに仕上がったフィジカル面を見るに、強さと高さで攻守の戦術の幅を広げることもできそう
MF三竿健斗【5・0】「タイマン勝負」でこそ輝くが、相手の嫌がるところで受け、運び、出すのが優先。相手の手のひらの上でのプレーが多くなってしまった
MF柴崎岳【5・0】得点のにおいも漂わせたが、においだけ。ミスの質が悪いため、味方の動き出しにも逡巡が
MF樋口雄太【5・5】高い位置をとる左CB安藤とのミスマッチに苦慮。その背後を突きたかったが、マッチアップの構図になってしまった
FWチャヴリッチ【5・5】思うようにパスが受けられず。飛び道具的役割の時間帯(流れ)と、組織の一員としての時間帯(流れ)と、うまく味方との距離感を調整したい。一言で言えば、勿体ない
FW鈴木優磨【5・5】ゴール意欲ムンムンでプレーするからこそ、引き立て役に回った時に相手が翻弄される。助演ムーブがメインだった印象。
FWレオセアラ【5・5】芝に足をとられてロングシュートは決まらず。相手左CBの背後は突けたものの、その先がなかった
MF知念慶【6・0】後半10分IN。松村の負傷もあって投入直後は停滞も、エウベル、田川IN後は攻撃が活性化
MF舩橋佑【6・5】後半10分IN。同点ゴールは、松村が歯を食いしばり、田川が粘り、エウベルが踏ん張ったところから。途中出場4人で見事な合わせ技一本
MF松村優太【6・0】後半10分IN。アクシデントに見舞われたが、復帰後は存在感。ダイビングヘッドは惜しくも枠外
FWエウベル【6・5】後半17分IN。スノーボードの木の葉滑りのような、滑らかな斜め移動で攻撃を活性化。大きなインパクトを与えた
FW田川亨介【6・0】後半24分IN。コースがなくても、打てば何かが起きるということ。守りを固められた時間帯でも、良さが出せたことは収穫
イバン・バルトン主審【5・5】世界と比べ「対話型」が多すぎると言われる日本審判界に招かれた「威厳型」。いつかJFAもこちらに舵を切るだろうが、この文化の浸透には時間を要しそうだと感じた90分
※平均は5・5~6・0点(採点・岡島智哉)