◆第73回中京記念・G3(8月17日、中京競馬場・芝1600メートル、良)

 サマーマイルシリーズ第3戦で、今年から別定戦となった重賞は12頭で争われ、5番人気のマピュース(牝3歳、美浦・和田勇介厩舎、父マインドユアビスケッツ)が、逃げた7番人気のシンフォーエバー(松若風馬騎手)を、ゴール前で差し切って首差で重賞初制覇を飾った。勝ちタイムの1分32秒3は18年のグレーターロンドンに並ぶレースレコードタイ。

 デビュー以来全て芝マイルを使われ、今年はクイーンC2着、桜花賞4着、NHKマイルC7着。今回3か月半ぶりのレースで初タイトルをつかんだ。3歳牝馬のVは同レース初めて。今回が初コンビの横山武史騎手は京王杯SC(トウシンマカオ)に続く、今年重賞3勝目。

 2着はシンフォーエバー、3着は10番人気のジューンオレンジ(吉村誠之助騎手)が入り、3連複は9万630円、3連単は36万7690円と好配当となった。

 横山武史騎手(マピュース=1着)「スタートはあまり得意ではないと聞いていたのですが、(これまで乗っていた)田辺さんからいろいろと教えてくれたので、どんな競馬でもできると自信を持って位置を取りに行きました。伸びてくれ、という強い気持ちでしたが、馬が良く応えてくれました。以前からすごくいい馬だと思っていたので、鞍上を任せていただいてうれしかったですし、結果を出せて良かったです。2番手を取りにいった分、エンジンのかかりが鈍く感じましたが、かかってからはいい脚を使ってくれました。ギリギリ間に合うと思ったし、頑張ってくれました。暑熱対策で人馬も大変ですが、(52キロに)減量もあったんですけど、来た甲斐がありました。馬と関係者に感謝したいです。

良くも悪くもまだ若いので、もっと成長してくれたらと思います」

 和田勇介調教師「NHKマイルCのあと、別定で52キロで出られるここがいいかなと。紫苑Sも考えたんですが、紫苑Sは(開幕週で)馬場がいいので、使った馬場の方がポジションが取れると思いました。体はたくましくなりました。気持ちの面で成長してくれたら。今後はオーナーと相談します」

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