◆明治安田 J1リーグ▽第26節 岡山2―1柏(17日・JFE晴れの国スタジアム)

 ホームの岡山が、柏から勝ち点3を奪った。5月の前半戦の雪辱に成功し、今季3度目の連勝。

前半4分、10日のG大阪戦(パナスタ、3〇0)でも2得点を挙げたFW岩渕弘人が、2試合連続となる得点で流れを呼び込んだ。

 雷の影響で試合開始が1時間半遅れとなったが、先制点は電光石火だった。前半4分。岩渕とMF藤田息吹が2人がかりでボールを奪取。つながったFW江坂任が相手DFの股を抜いて、エリア内の岩渕へパスを供給した。相手DF陣の動きも一瞬止まるような、パスだったが「(股抜きパスが)来るかなと準備はしていた。股抜きになると相手も対応が難しくなると思う。感覚的にフリーだなと思って、ゴールとかキーパーは見えなかったですけど打ちました」と、冷静にワンタッチを入れて左足を振り抜き、ゴール右隅へ流し込んだ。

 その後も終盤まで粘り切り、柏にシーズンダブルを許さなかった。先制点の瞬間、1万5000人を超えるサポーターは「待ってました!」と、言わんばかりに総立ちとなった。遅延もありながら迎えた今日の一戦で「サポーターの皆さんやスタッフの皆さんに感謝しないといけない中で、始まる時の声援はすごく鳥肌が立ちましたし。ホームでやれる雰囲気は僕たちのサッカーを後押ししてくれる。

本当にありがたい」と、結果で恩返し。木山隆之監督も「取り出すと取る人」と、好調の岩渕を評価した。J1初年度のシーズンを送る今季、まだ3連勝はない。またしてもホームで迎える23日の湘南戦で、新たな1ページを作る。

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