◆新日本プロレス「G1 CLIMAX 35」(17日、有明アリーナ)観衆6870

 新日本プロレスは17日、有明アリーナで「G1 CLIMAX 35」優勝決定戦を開催した。

 10年連続10回目の出場でAブロック1位「H.O.T」を率いるEVILと2年連続2度目の出場でBブロック3位のDDT、AEW、新日本の3団体と契約するKONOSUKE TAKESHITAが激突。

白熱の戦いは26分26秒、レイジングファイヤーでTAKESHITAが制し初優勝を飾った。

 バックステージでTAKESHITAは「言いたいことはリング上で言いましたし、試合で全て見せたつもりです。次は、2025年のこの『G1 CLIMAX 35』の王者として、そしてIWGP 世界ヘビーの王者として、1・4(東京ドーム)のメインに立つと。それが今の自分のやるべき、進むべき道だと思ってるんで、近いうちに『G1』覇者としてザック・セイバーJr.に挑戦したいと思います。以上」と掲げた。

 続いてテレビ朝日が代表で質問。「TAKESHITA選手はこれまで誰も歩んだことのない道を歩んで、この頂点を掴み取ったと思います。ご自身の歩みをどう振り返りますか?」と

聞かれ「TAKESHITAは「すごく順調のようで、苦しい13年間でした。ちょうど明日、8月18日、自分のデビュー記念日で、明日から14年目に入りますけど、また次の1年、どうやってプロレスファンをワクワクさせて、どうやって高みを目指していこうか、そればっかり考えてるんですけど、まずこの13年目の最っ大の目標、『G1 CLIMAX』の優勝、このために1年間、本当にこのために過ごしてきたんで。去年はプロレスで初めて悔し涙を流しましたけど、今年は嬉し涙を流すことができました。それはこの1年、本当に、自分も頑張りましたし、たくさんの人に支えられて、ここにいるロッキーのヘルプも、いつもありました。世界中でヘルプしてくれてるんで。

アメリカ、日本、そしてメキシコ。この1年、世界を僕たちで渡り歩いてきました。本当にロッキーにも感謝しています。感謝してるよ。ありがとう」とロッキー・ロメロに感謝した。

 続けて「EVIL選手にはどういう感想を持ちましたか?」と聞かれ「最高の相手でしたよ。うん、最高の相手。まあこれで、HOUSE OF TORTUREに特別な感情を抱くことはないけども、でもEVILは、俺が世界で闘ってきた強豪の中でも、最高な相手の一人でした」とたたえた。

 さらに「この年代では一番乗りで『G1』をとったことについては?」と聞かれ「うん。僕を追いかけろとは誰も……僕も思わないし、僕は僕の道を行くんで。うん。確かに、僕たちの世代、おそらく“新世代”と言われる俺たちの世代が、これからプロレスを盛り上げなきゃいけないんですよ。

たぶん、僕が優勝して『クソッ!』って思ってる選手もたくさんいると思います。でも、俺は、ずっとずっと強くあり続けるんで。それは、10代で自分デビューしたんですけど、10代でデビューした時から、それは背負ってるんで。“強さ”っていうのは。僕が強くなくなった時、それは、プロレスをやめる時なんで。あと何年強くいれるかわかんないすけど、僕はプロレスラーでいる限り、強くあり続けるんで。誰でも来いよって。誰でもかかってこいって。いつもそれだけはブラさずに、自分の矜持を持ってリングに立ってます」と明かした。

 続けて「『G1 覇者』として、今後、どんなレスラー人生を歩んでいきたいですか?」と聞かれ「この先どうなるかなんて、まだわかんないけど、少なくとも今この瞬間思ってることは、来年どうやってこの『G1 CLIMAX』を 2連覇するか。もう今はそれを考えてます」と見据えていた。

 ◆TAKESHITAの「G1」成績は以下の通り。

 【公式リーグ戦】

Bブロック3位(5勝4敗・勝ち点10)

 【決勝T進出決定戦(8・14後楽園)】

○TAKESHITA(17分12秒 レイジングファイヤー→片エビ固め)A2位・デビッド・フィンレー●

 【準決勝(8・16有明)】

○TAKESHITA(26分46秒 レイジングファイヤー→片エビ固め)Bブロック1位・ザック・セイバーJr.●

 【優勝決定戦(8・17有明)】

○TAKESHITA(26分26秒 レイジングファイヤー→片エビ固め)Aブロック1位・“キング・オブ・ダークネス”EVIL●

 ◆KONOSUKE TAKESHITA(本名・竹下幸之介)1995年5月29日、大阪市生まれ。30歳。DDTに入団し現役高校生レスラーとして2012年8月18日DDTプロレスリング日本武道館大会におけるエル・ジェネリコ戦でデビュー。21歳で2016年5月29日、KO―D無差別級王座を初奪取し最年少戴冠記録を樹立。2021年4月に米国の「AEW」に初参戦。22年11月にAEWと契約しDDTと2団体契約選手となる。「G1」には昨年大会に初出場しBブロックを2位通過も優勝決定トーナメント・ファーストステージで敗退。今年の1・4東京ドームで鷹木信悟とのNEVER無差別級&AEWインターナショナルダブル選手権に勝利し、2冠王となる。翌1・5ドームの試合後に新日本プロレス所属を電撃発表しDDT、AEWと3団体所属選手となった。身長187センチ、体重114キロ。得意技・レイジングファイヤー。

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