国際スポーツクライミング連盟(IFSC)は20日、今季を締めくくる新たな総合大会「IFSCクライミンググランドファイナルズ」を10月に福岡・飯塚市で開催することを発表した。この大会では、ボルダーとリードを男女混合で競い合う国別対抗戦と、28年ロス大会から採用されるパラ競技が、日本で初めて同時開催される。

 この日は福岡県庁で発表会見が行われ、IFSCのマルコ・スコラリス会長がオンラインで出席。「未来を切り開く可能性のある大会と位置づけている。インクルーシブな、誰一人取り残さないスポーツとしてつなげていきたい」と語った。オリパラの選手が同じ会場で試合を行うという前例のない取り組み。福岡県の服部誠太郎知事も「これまで福岡県は、様々な競技、国際大会の開催を支援してきた。スポーツは私たちを元気にし、勇気づけてくれる。子どもたちの夢を育む絶好の機会として大会を誘致している。子どもたちが夢に向かってチャレンジするきっかけとなるような、大会になってほしい」と期待を込めた。

 大会は10月23~26日に、福岡・飯塚市の筑豊緑地公園で行われる。6か国・地域から全36人、パラでは計64人が参加予定。ボルダー、リード、パラクライミングが実施される。開催地となる飯塚市の武井政一市長は「共生社会の実現に向けて、魅力を高める機会。

素晴らしい大会となるように、自治体として取り組んでいきたい。飯塚市として、精いっぱいおもてなしをさせていただきたい」。昨夏パリ五輪複合銀メダルで、今季W杯で3連覇を達成した安楽宙斗(JSOL)は「新しいチャレンジングな大会、参加できることを楽しみにしています。飯塚市でお待ちしています、見に来てください」とビデオメッセージを寄せた。

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