◆新日本プロレス「G1 CLIMAX 35」(17日、有明アリーナ)観衆6870

 新日本プロレスは17日、有明アリーナで「G1 CLIMAX 35」優勝決定戦を開催した。

 10年連続10回目の出場でAブロック1位「H.O.T」を率いるEVILと2年連続2度目の出場でBブロック3位のDDT、AEW、新日本の3団体と契約するKONOSUKE TAKESHITAが激突。

白熱の戦いは26分26秒、レイジングファイヤーでTAKESHITAが制し初優勝を飾った。

 試合は、EVILがSANADA、ドン・ファレ、高橋裕二郎、SHO、DOUKI、金丸義信、ディック東郷を帯同もゴング前にフェンスへ出るよう促した。

 クリーンファイトに徹するかと思いきやEVILがTAKESHITAの足を持つと、金丸が乱入して低空ドロップキックを放ち、TAKESHITAを場外へ投げ捨てると、SANADAらが袋だたき。さらに、EVILは東郷が勝手に持ち出したトロフィーを受け取り、コーナーポストに登り、トロフィーを高々と掲げた。

 優勝戦でも相変わらずのやりたい放題の「H.O.T」。さらにTAKESHITAがジャンピングニーアタックを放つとリングに乱入し、TAKESHITAを襲ったがブレーンバスターでファレが投げ捨てられメンバーにはノータッチトペコンヒーロで制裁された。さらにTAKESHITAのセコンドのロッキー・ロメロとヤングライオンたちに排除された。

 ところが、成田蓮が改良型プッシュアップバーでTAKESHITAの左ヒザを殴打。すると、ザック・セイバーJr.が登場し、アンクルホールドで捕獲すると成田を場外へ連れ出し、スリーパーホールドで絞め上げるとバックステージへ追いやった。

 

 ここからついに両者が正真正銘の一騎打ちへ突入。EVILがローリングエルボー、ショートレンジラリアットでTAKESHITAを攻め込む。TAKESHITAも人でなしドライバーからジャーマンスープレックスホイップ。

両者が持てる技をぶつけ合う熱闘にとアリーナからは「TAKESHITA」だけでなく「EVIL」への「コール」も奏でられた。

 予想もしないコールをバックにEVILはコーナーにのぼってTAKESHITAへ雪崩式ブレーンバスター。Scorpion Deathlockを極めたがロープへ逃げられた。EVILが必殺のEVILを繰り出せば、TAKESHITAもラストライドで反攻。ギリギリの展開は、TAKESHITAのエルボーからのレイジングファイヤーでEVILは3カウントを聞き優勝を逃した。

 午後6時前に終了した熱闘。アリーナは勝ったTAKESHITAだけでなく負けたEVILにも大きな拍手とコールが送られた。敗れても高い実力を証明したEVILはバックステージに現れず無言で夕日がまぶしい有明を去った。

 ◆8・17有明全成績

 ▼第1試合 20分1本勝負

ゼイン・ジェイ、○安田優虎(6分27秒 逆エビ固め)松本達哉●、嘉藤匠馬

 ▼第2試合 20分1本勝負

小島聡、○タイチ(7分14秒 デンジャラスバックドロップ→体固め)村島克哉●、真壁刀義

 ▼第3試合 20分1本勝負

マスター・ワト、○YOH、矢野通(6分40秒 DIRECT DRIVE→片エビ固め)田口隆祐、エル・デスペラード●、YOSHI―HASHI

 ▼第4試合 30分1本勝負

金丸義信、○ドン・ファレ、SANADA(6分58秒 エルボードロップ→片エビ固め)タイガーマスク●、エル・ファンタズモ、ボルチン・オレッグ

 ▼第5試合 30分1本勝負

○上村優也、海野翔太、棚橋弘至(8分24秒 カンヌキスープレックスホールド)ジェイコブ・オースティン・ヤング●、カラム・ニューマン、グレート―O―カーン

 ▼第6試合 30分1本勝負

外道、石森太二、○ドリラ・モロニー、デビッド・フィンレー(10分10秒 ドリラキラー→体固め)永井大貴●、高橋ヒロム、辻陽太、鷹木信悟

 ▼第7試合 30分1本勝負

DOUKI、SHO、高橋裕二郎、○成田蓮(10分59秒 地獄の断頭台→体固め)ハートリー・ジャクソン●、藤田晃生、大岩陵平、ザック・セイバーJr.

 ▼『G1 CLIMAX 35』優勝決定戦 時間無制限1本勝負

○Bブロック3位・KONOSUKE TAKESHITA(26分26秒 レイジングファイヤー→片エビ固め)Aブロック1位・“キング・オブ・ダークネス”EVIL●

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