◆陸上 トワイライト・ゲームス(20日、横浜市日産スタジアム)報知新聞社など後援

 男子400メートルで、昨年のパリ五輪代表で中島佑気ジョセフ(富士通)が45秒10の大会新記録で優勝した。

 スタートからしっかり加速すると、後半もぐいぐいと伸びて追ってきた後続を抑え込んで真っ先にゴールした。

ゴール後、転倒し、ひやっとさせたが、すぐに立ち上がり笑顔を見せた。中島は「できればベストを狙っていたが、バックストレートが強い向かい風で400メートルにはあまりいいコンディションではなかった。そんななかでも環境に惑わされず、自分の動きに集中して悪くないタイムで優勝できたのは良かった」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 今季の序盤は、けがに苦しんでいたが、7月上旬の日本選手権で4位に入り、復調軽輩を示すと、3日の富士北麓ワールドトライアルでは、日本歴代3位の44秒84をマークして優勝。東京世界陸上(9月)の参加標準記録(44秒85)を突破。3大会連続の代表入りを確実にしている。

 大舞台が約3週間に迫っている。中島は「もう試合は出ないので体調をしっかり整えて、まだハムストリングスのケガの影響っていうところも完全にぬぐえてなくて、その負の部分は改善して、まだ3戦しかしていないのでどんどん上がる余地もある。ファイナルははブタペスト(23年世界陸上)から目指してきていて、地元の走り慣れた環境で、日本の方々の応援を後押しに走れるのはこれ以上ない追い風だと思うので、その追い風をしっかり生かしきって伸び伸び走れれば入賞もみえてくるのかな」と気を引き締めた。

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