◆プロボクシング ▽54・5キロ契約8回戦 坂井優太―ヤン・チュンフア(21日、東京・後楽園ホール)

 2022年世界ユース選手権バンタム級優勝などアマ7冠の日本ユース・バンタム級王者・坂井優太(20)=大橋=が20日、都内で前日計量に臨み、リミットより100グラム軽い54・4キロでパス。対戦相手のヤン・チュンフア(32)=中国=も54・3キロでクリアした。

 戦績は坂井が4戦全勝(4KO)、ヤンが6勝(3KO)1敗1分け。

 坂井は6月、サウジアラビアの政府直轄プロジェクト「リヤド・シーズン」を運営する同国総合娯楽庁トゥルキ・アラルシク長官からラブコールを送られた。12月27日にサウジアラビア・リヤドで計画されている世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=の防衛戦興行に「アンダーカードに参加してくれることを願っています」と長官のXでオファーを受けた。

 「(大橋)会長に全部お任せしている。僕は決められた試合をしっかりこなしていくっていうところが今やるべきこと。サウジであろうが後楽園であろうが、変わらず勝つことが大事だと思っている」と話す一方で、「サウジ、行って見たいですね。普通に行ってみたいです」と目を輝かせた。

 アマチュア時代、海外での試合は世界ユース選手権で行ったスペインだけ。「(サウジは)なんか環境がすごいらしいんで、経験しておきたい。まだまだ実力不足なので、もっと強くならないと。最近はYouTubeとかで世界でも見られるようにもなって、そういうところにも自分の存在をアピールできたら」と世界へと実力を示す快勝を誓った。

 坂井は昨年6月にプロデビュー。

今年6月15日にエディオンアリーナ大阪で行われた日本ユース同級王座決定戦で、宮下椋至(JM加古川)を2回TKOで下して初タイトルを獲得した。

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