◆キーンランドC追い切り(20日・札幌競馬場)

 週末の2重賞の追い切りが20日、各地で行われた。サマースプリントシリーズ第5戦の第20回キーンランドC・G3(24日、札幌)に出走するレイピアは札幌入り後も順調で、芝コースを伸びやかな脚さばきで駆け抜けた。

 会津Sで2連勝を飾ってオープン入りを決めたレイピアは、好調キープで勢いに乗っている。札幌の芝コース単走で5ハロン70秒4―12秒3を馬なりでマーク。伸びやかなフットワークが目を引いた。篠原助手は「向こう正面からコーナーに入る時も折り合いがついていて、すごくいいイメージで追い切れた」と手応えの良さを強調した。

 調整過程も予定通りに段階を踏んできた。1週前追い切りは栗東・坂路単走で51秒5―12秒2をマークして、びっしりと攻めて体調の良さをアピールしていた。「この馬は偉い子で、カイバも落ちないですし、へたった感じを一切見せない。使ってグングン良くなっていて、タフさに感謝です」と、何度もうなずいた。

 祖母のクーヴェルチュールは、07年のこのレースを制しており、まさしく血が騒ぐ舞台だ。「激しい気性の馬だったそうですね。この子も一生懸命走りますが、しっかりと我慢できるようになってきました」と篠原助手。3度目の重賞挑戦で出来の良さを生かし、初タイトル奪取を目指す。

(坂本 達洋)

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