◆陸上 トワイライト・ゲームス(20日、横浜市日産スタジアム)報知新聞社など後援

 女子100メートル障害で34歳の清山ちさと(いちご)が、12秒77(追い風0・1メートル)で優勝したが、東京世界陸上(9月、東京・国立競技場)の参加標準記録(12秒73)突破はならなかった。

 電光掲示板に10秒77が計時されると悔しそうな表情を浮かべた。

清山は「(参加標準記録の)12秒73をずっと頭に入れてチャレンジしている。こんなにうれしくないベストもあるんですね」と残念がった。

 左手にはギブスをつけ痛々しい姿。7月の欧州遠征のアップ中に転倒し、左手を3箇所を骨折した。現地の医者には手術した方がいいと言われたが、「試合に出られなくなる。人生をかけてやっているので」と拒否し、ギブスで固定し、大会に出場してきた。

 世界選手権代表入りには参加標準記録を破るしかない。ラストチャンスにかけ、22日開幕の九州選手権(大分)に出場する。「参加標準を切るしかない」と不退転の決意で挑む。

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