来年2月のミラノ・コルティナ五輪のスピードスケートでメダル量産を狙う「チーム・ゴールド」が20日、拠点の北海道・帯広市内で取材対応。今季加入した女子長距離の堀川桃香(22)=富士急行=は複数種目の中で本命の3000メートルで「メダルを取りたい」と意気込み、1500メートル、3000メートル、5000メートル、マススタートの4種目での“桃色旋風”を誓った。
五輪金の高木美帆(31)=TOKIOインカラミ=が率いるチームで、脚力アップに自転車練習にも奮闘。「陸トレ全般が苦手だが、フィジカルを上げて氷上に生かせるように、頑張っている」。5月下旬から6週間、強化合宿先の“王国”オランダで高木とアパートで寝食をともにし「食事など自分自身の管理が徹底していた」とオールラウンダーのマネジメントを学んだ。22年北京五輪は5000メートル10位。2度目の五輪で飛躍を目指す。(富張 萌黄)
◆高木美帆「自分の殻を破る」
〇…4度目の五輪となるミラノへ、高木は、「自分の殻を破ることを毎日考えている」と現状を語った。22年北京五輪は1000メートル金を含むメダル4個を獲得。最近はスケーティングが安定せず、模索する日々を送っているというが「能力値的に弱くなった感覚はない」と力強く話した。集大成とみられるミラノは世界記録保持者として1500メートルの金を狙い、コーナーのトレーニングに注力し、調整を重ねる。「あの舞台(五輪)でどう滑りたいかにフォーカスしている」と話した。