スピードスケート女子の高木美帆(TOKIOインカラミ)を中心とする「チーム・ゴールド」が20日、北海道・帯広市内で取材に応じた。チームを率いる高木は「自分の殻を破ることを毎日考えている」と現状を語った。
ミラノ・コルティナ五輪開幕まで半年を切る中でも「ちょっとずつ何かが違う」としっくりこない様子。今年3月の世界距離別選手権では1000メートルで優勝するも、本命の1500メートルでは4位と表彰台を逃した。「自分にとって足りないものは何かを考えたときに、1500メートルの結果は一番に出てくる」と五輪で金メダルを目指している種目なだけに、模索する日々が続いている。
これまで3度五輪に出場し、金2個を含め計7個のメダルを獲得した。4度目の大舞台へ向けて現在はコーナーのトレーニングに注力。試行錯誤を重ねるが、「能力値的に弱くなった感覚はない」と力強く話す日本のエース。「あの舞台(五輪)でどう滑りたいかにフォーカスしている」と視線はミラノだけを見つめている。