◆明治安田J1リーグ ▽第30節 町田3―1G大阪(20日・Gスタ)

 町田はホームでG大阪と対戦し、3―1で勝利した。2003年の延長廃止以降、同一シーズンではJ1歴代5位タイのリーグ戦8連勝となった。

連続試合無失点は5で止まったが、黒田剛監督は「連勝で一番難しいのはメンタルのところ。いい状況であればあるほど浮かれてしまったり、自分のさじ加減が出始める。そこは選手たちもわきまえて、一切ぶれることなく町田のサッカーをやってくれた。昌子キャプテンを含めて、よくまとまってくれた」とうなずいた。

 一度はG大阪に追いつかれたが、後半33分にGK一森純がキャッチミスをしたこぼれ球をDF林幸多郎が右足で押し込んて勝ち越した。一瞬の隙を見逃さないことを常日頃から重視している指揮官は「あの1mを逃さないのはさすがだなと思いました」。後半45分にはFW西村拓真がPKから決定的な3点目を沈めた。FW相馬勇紀が警告の累積により出場できない中で2戦連続で3得点を奪い、「(2点目で)もう1回息を吹き返した選手たちが、ずるずる行かずに3点目を取りにいけたことも素晴らしかった。失点はしたが、うまくマネジメントし、奮起してくれた試合だった」とたたえた。

 町田は暫定首位に浮上。得失点差16もリーグトップだ。前半戦終了時点では首位と勝ち点15あった差をひっくり返したが、決して気を緩めない。

昨季、長く君臨した首位から転落した経験を教訓に「常に尻に火がついた状態で追い込まれていく悲劇感を選手達も分かっている。今年は首位を意識することなく、1試合1試合チャンジャーのつもりで、町田のサッカーを成長させていきたい」と話した。

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