ラグビー・リーグワン2部のNECグリーンロケッツ東葛を運営するNECは20日、2025―26年シーズン後のリーグからの退会を前提に、チーム譲渡へ向けた検討を開始したと発表した。「持続可能な形でチームをさらに発展させていくことは困難」と判断した。
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2022年に前身のトップリーグを刷新しリーグワンがスタート。地域に親近感を持たれるように、例えばパナソニックは埼玉にチーム名を変えるなどした。いわば“衣替え”して収益事業化を図ったが、完全プロ化しているバスケットボール「Bリーグ」とは異なり、プロとサラリーマンのアマの選手が混在するチームも少なくなく、母体企業に大きく依存する構図は変わらない。ラグビーは先発15人と人数が多く、スタッフも含め40~50人の大所帯になる。肉体的負担を考慮して試合数を簡単に増やせない競技的な側面もあり、東海林専務理事は「他スポーツと比べ、コストの負担が特に大きいという事実が背景にあると思う」と悩ましげに語った。