J2北海道コンサドーレ札幌DF浦上仁騎(28)が、古巣撃ちで前節の屈辱を晴らす。札幌は20日、アウェー・甲府戦(23日)に向けて宮の沢で練習を行った。

フルメニューを消化した浦上にとって甲府は21~22年にプレーしたクラブだが「札幌が勝つために、勝ち点3を奪うことだけを考えています」。感情は一切口にせず、3試合ぶり勝利だけを狙いに定めた。

 16日の秋田戦(0●2)の後半19分、自陣でボールを奪われ2失点目を喫した。自身のSNSでは「申し訳ないです」などと発信。18日のオフを終えるまで「なかなか前向きになれなかった」と漏らした程、敗因を背負い込んだ。19日の練習再開からは「本当に責任は感じているが俺は決して折れることはない」と誰よりも声を出してきた。引き続きDFの中心を務める戦いへ「守備は攻撃にいくための準備。その精度だったり感度は上げていかないといけない」。就任2戦目となる柴田慎吾監督(40)に初勝利を贈れるよう、後方からリズムをつくる。

 プレーオフ圏の6位仙台に勝ち点9差で残りは12戦。「どんな状況でもこの1試合で全てが変わるという気持ちでやった先に、何かがあると思っている。北海道コンサドーレ札幌のエンブレムを背負っている覚悟と責任を、もう一度見つめ直して戦いたい」。

目の前の一戦に全力を尽くし、道を切り開く。

(砂田 秀人)

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