J2藤枝MYFCは20日、FW矢村健(28)がJ1新潟から完全移籍で加入することを発表した。

 矢村は東京出身で、新潟医療福祉大から新潟入り。

23年に藤枝に期限付き移籍し、2年間プレーした。今季は古巣の新潟に復帰したものの、途中出場が多く、23試合4得点にとどまっていた。復帰が決まった矢村は「再び藤枝の力になれることをうれしく思います。ひとつでも多くのことをプラスに変えられるよう、結果で示します」とチームを通じてコメントした。

 実績は十分だ。矢村は加入1年目の23年は9得点。エースだったFW渡辺りょう(現磐田)がC大阪に移籍した夏以降、代わって攻撃陣を引っ張った。24年はリーグ4位の16得点と大暴れ。背後からの浮き球をボレーで決めたいわき戦のゴールで、J2最優秀ゴール賞を受賞した。

 だが矢村が新潟に戻った今季、藤枝は「エースストライカー不在」の状況に。鳥取から新加入したFW松木駿之介(28)はまだゴールがなく、身長189センチのディアマンカ・センゴール(24)は1点にとどまり、J3栃木SCに先週移籍した。ベテランの中川風希(30)と金子翔太(30)も1得点ずつ。

チームトップはMF浅倉廉(24)の7ゴールで、得点力不足に苦しんでいる。

 それだけに、矢村の復帰は藤枝にとって大きな補強だ。関係者によると、21日の練習から合流し、23日のホーム・愛媛戦にも出場できるという。現在の15位から昇格プレーオフ圏内(6位以内)へ、帰ってきた「ヤムケン」が逆襲のキーマンになりそうだ。

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