◆第45回新潟2歳S・G3(8月24日、新潟競馬場・芝1600メートル)

 新潟2歳Sでサノノグレーター(牡2歳、美浦・尾形和幸厩舎、父グレーターロンドン)に騎乗する横山琉人騎手=美浦・相沢郁厩舎=は、今回がJRA重賞19度目の挑戦。デビュー戦を豪快な末脚で制したパートナーとともに、自身初の重賞タイトルをつかみにいく。

 前走はデビュー戦らしく序盤は行き脚がつかなかったが後方に構え、見事な差しきりで勝利。慌てず相棒の強力な武器を引き出した。「いい馬です。新馬戦はいい勝ち方でしたし、想像より全然切れました。手が掛からないし、2歳馬という感じがしない」と厚い信頼を置く。

 サノノグレーターは決戦の地となる新潟・ダートコースで最終追い切りを消化。先週の13日には美浦・Wコースの1週前追い切りで自ら手綱を執って感触を確認した。「びしっとやりました。今回はWコースで追い切れているし、前回より間違いなく過程はいいです」。前走時の最終追い切りは坂路で行ったが、この中間は2回Wコースで追い切れた点に成長を感じ取る。

 「しまいの脚がいいのでポジションにはこだわらず運びたい」とプランを練る5年目の22歳。これまで重賞ではフィールシンパシーとのコンビで2着(23年ターコイズS、24年中山牝馬S)が最高着順。

さらに、今回は佐野信幸オーナーの重賞初制覇もかかる。「オーナーのためにも頑張りたい」。自身重賞初制覇とともに恩返しもかかる一戦に挑む。

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