ミズノは21日、新製品のアイアン「ミズノプロM―13」、「ミズノプロM―15」、「ミズノプロS―1」を発表した。

 それに先駆け、ブランドアンバサダーの国内男子ツアー通算3勝の時松源蔵(31)=ロピア=、プロ3年目の仲村果乃(かの、24)=プレナス=、今季国内女子ツアーで初優勝を飾った稲垣那奈子(24)=三菱電機=が、千葉県内のゴルフ場で試打して新製品をPRした。

 Mシリーズは、最新のテクノロジーを搭載するモダンシリーズ。今回は「飛距離の階段を作れない人向けのアイアン」が最大の特徴となった。

 ロングアイアンが苦手なアマチュアゴルファーの声に応え、「M―13」、「M―15」ともに番手別に最適材料と最適設計を追求。「M―13」は4、5番のロングアイアンに6~8番のミドルアイアン、9~ウェッジのショートアイアンの並び。「M―15」は4~7番のロングアイアンに8番のミドルアイアン、9~ウェッジのショートアイアンのラインナップとなった。

 それぞれ、ロングアイアンは「安心して飛ばせる」、ミドルアイアンは「操作しやすく飛距離が安定する」、ショートアイアンは「操作しやすくスピンがかかる」がキーワードだ。「M―15」シリーズは、ヘッドの内部が中空構造でより飛距離が出やすい。

 6月のリゾートトラストレディスで悲願の初Vを成し遂げた、プロ3年目の稲垣はアマチュアでゴルフを始めて以降11年、ずっとミズノのクラブを愛用している。「M―15」の7アイアンを手にして「(ヘッドの)顔が良くて、構えた時に安心感がある」と第一印象を語った。実際に試打すると、164ヤードの高弾道ショットを披露。「距離が安定して出るのが気に入っています。ミスヒットしても、ある程度飛んでくれる。

弾道が高くて、グリーンで止まる球を打ちやすさもありますし、距離も出るのですごくうれしいです。距離と高さと打ちやすさ、全てがほしい方にオススメです」とほほ笑んだ。

 仲村は「M―13」の7アイアンを試し打ちし、148ヤードの鮮やかなハイボールを放った。「(ヘッドの)顔は小さめですが、難しい印象はなくて打ちやすい。いつものクラブよりも、弾道は高め。球を操りやすいのがとてもいいですね」と新アイアンの好印象を口にした。

 時松は、ツアー通算8勝の手嶋多一(56)=ミズノ=から勧められ、ドライバーを使ったのがミズノとの出会いだという。ツアープロや上級者向けのマッスルバックの新モデル「S―1」の7アイアンを手に、糸を引くような打球を披露した。「球を曲げながら、ピンを狙うショットが打ちやすい。ヘッドが小ぶりで打感もいいけど、操作性が一番いいですね。球を操りたい方にはオススメです」と、持ち前のえびす顔でアピールした。2季ぶりのシード復帰を狙う後半戦に向けた意気込みを色紙に「優勝!」と記した。

「2018年以来勝っていないので。結果で恩返ししたい」と説明した。

 仲村は今季21試合でトップ10入り6度。年間ポイントランク15位とシード初獲得に向けて好調で「自分に勝つ!」と色紙に書いた。「今季2位が2度あるので。シード獲得に向けて、後半戦も頑張っていきたい」と初優勝を見据えた。一方、今季1勝も15試合で9度の予選落ちの稲垣は色紙を手に「もう一勝!」とマジックを走らせた。「後半戦は複数回優勝を目指して」と、自らに言い聞かせていた。

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