22年北京五輪のスノーボード男子ハーフパイプ金メダリストの平野歩夢(TOKIOインカラミ)が21日、来年2月に開幕するミラノ・コルティナ冬季五輪へ決意を示した。都内で参加したイベントで「前回よりも成長できたなと思える姿を自分自身が感じられることが一番の目的。
この日は契約するユニクロが主催し、子供たちに向けた「UNIQLO Next Generation Development Program with Ayumu Hirano 2025」に北京五輪代表の弟・海祝(かいしゅう)、兄・英樹(えいじゅ)とともに参加した。
21年東京五輪スケートボード男子パークにスノーボードとの“二刀流”で出場した歩夢は、第1部のスケートボード教室では、気温34度の炎天下の中、男女小学生50人に熱血指導した。子供の両手を引いて、ボードの乗り方を伝授。その後、行われたデモンストレーションでは、板を空中で縦1回転させて手でつかむ「フリップインディ」や1回転半する大技「バックサイド540」を披露し、「いや~もう気持ちは大会でした」と安堵(ど)の笑み。この日一番の拍手を浴びた。
2部のトークショーでは子供たちの質問にも、真摯(しんし)に向き合い、自身の4大会連続の五輪に向けた思いも表した。アスリートとして挑戦を続ける平野3兄弟で子供たちの夢を後押しした。歩夢は「なかなか3人でイベントに参加することは慣れないけど、思い出に残るかな。子供たちに少しでもスケートボードを好きになってもらったり、楽しいと思える時間になっていればいいなという思いで自分も楽しませてもらいました」と充実の時間を振り返っていた。