◆プロボクシング ▽WBOアジアパシフィック・ウエルター級王座決定戦&日本同級タイトルマッチ10回戦 〇日本王者セムジュ・デビッド(8回TKO)野上昂生●(21日、東京・後楽園ホール)

 WBOアジアパシフィック・ウエルター級王座決定戦&日本同級タイトルマッチで、日本王者でWBOアジアパシフィック1位のセムジュ・デビッド(32)=中日=が、日本11位・WBOアジアパシフィック8位の野上昂生(24)=大橋=を8回2分58秒TKOで下して2冠王者に輝いた。

 序盤から野上が左で攻勢に出て、セムジュはボディー攻撃で応戦。

7回までの採点は、ジャッジ1者が70―63のフルマークをつけるなど3~7ポイント差で3者とも野上を支持していた。しかし8回、セムジュが野上の失速を見逃さずラッシュを仕掛け、レフェリーのストップを呼び込んだ。

 逆転TKO勝利で2本のベルトを手にしたウガンダ出身のセムジュは、リング上で「まずはこの機会を設けてくれた神様に感謝したい。簡単な試合ではなかったが、ファンや支えてくださったみなさんの声援のおかげで勝利することができた。次のステップはこれからの判断できめたい。いつでも戦える準備をしている」と大応援団の歓声に応えた。

 野上は23年7月のプロデビューから5戦目、昨年末にワタナベジムから大橋ジムに移籍して2戦目でのタイトル初挑戦だったが、王座獲得はならなかった。

 戦績はデビッドが9勝(5KO)1敗、野上が4勝(2KO)1敗。

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