◆プロボクシング ▽日本スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ10回戦 〇王者・石井渡士也(5回TKO)同級1位・津川龍也●(21日、東京・後楽園ホール)

 日本スーパーバンタム級王者・石井渡士也(24)=RE:BOOT=が同級1位・津川龍也(25)=ミツキ=を5回2分48秒TKOで下し、初防衛に成功した。戦績は、石井が10勝(7KO)1敗2分け、津川が14勝(9KO)3敗。

 初回は両者譲らない激しい打ち合いでスタート。2回以降は、石井がプレスを強めて主導権を支配。5回、左ボディーから連打を浴びせ、レフェリーのストップを呼び込んだ。

 石井はリング上で「1ラウンド目はヒヤッとする場面があったが、冷静だった。すごく成長した試合だった。チャンピオンは特別だと見せなきゃいけないので、負けられなかった。フェニックスバトル141(ワンハンドレッド・フォーティーワン)でイシイ(141)の興行だったので運命だと思う」と会場を沸かせた。

 試合後の控室では「ランク1位の挑戦者に勝ったのは大きい。トップコンテンダーにこれだけの内容で勝てたのは自分の成長だなと思う」と手応えを述べ、リング上での「イシイの興行」発言を受け「試合が決まった時からオッと思った。初防衛戦でメインで勝てたし、忘れられない興行になった。このためにワンハンドレッド・フォーティーワンを言えるように練習した」と笑顔を見せた。

 石井は4月の日本同級王座決定戦で福井勝也(帝拳)を10回2分38秒TKOで下し、2013年のRE:BOOTジムオープン以来、男子初の王者となった。

 射場哲也会長は次戦について、来年1月に後楽園ホールで予定されている所属ジム初の主催興行のメインで、指名挑戦者との防衛戦になると明かした。さらに「指名試合をクリアしたら、もう1回の防衛は辰吉選手とやりたい」と3度目の防衛戦で日本同級10位・辰吉寿以輝(29)=大阪帝拳=との対戦を切望した。

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