大相撲の夏巡業が22日、福島市で行われた。秋場所(東京・両国国技館、9月14日初日)で大関取りに挑む同市出身の関脇・若隆景(30)=荒汐=は、十両・白熊(26)=二所ノ関=にぶつかり稽古で胸を出して歓声を浴びた。

木幡浩市長が「大関昇進のために応援しましょう!」と叫ぶと会場からは大きな拍手。若隆景は「声援に応えられる稽古で精進したい」と本場所を見据えた。

 大関昇進目安の「三役で直近3場所33勝」まで11勝。師匠の荒汐親方(元幕内・蒼国来)は「巡業後の出稽古は話し合いながら決めたい」と明かし、一昨年に右膝を大けがしているだけに慎重に調整を続けていく方針だ。

 この日、若隆景は相撲を取る稽古は行わなかったものの、5歳の長男と一緒に土俵入りするなどリラックス。取組でも同じ荒汐部屋に所属する兄の幕内・若元春との一番が特別に組まれ、最後まで地元開催の巡業を盛り上げた。(山田 豊)

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