バレーボール男子日本代表の石川祐希(ペルージャ)、高橋藍、小川智大(ともにサントリー)、甲斐優斗(大阪B)が22日、都内でアシックス主催のイベントを行った。「ココロとカラダの成長と向き合う高校生プレイヤーに、今だからこそ伝えたいこと」をテーマにトークセッションを実施。
気持ちが上向きになる瞬間を問われると、代表主将の石川は「試合前」と回答。「緊張はいいものだと思う。試合前にいい感じだと捉えている。不安はなく、試合に臨む前の一つのスイッチ」と答えた。さらに、世界と戦う時の心構えについても「海外選手は感情表現がすごい。自分たちが(感情を)出していかないとつぶされてしまう。そこにも対応できるメンタルが必要」と普段はイタリアでプレーし、長年代表で活躍する選手の回答に参加者もうなずいた。
これを受けて、試合中に感情を出す場面が多く見受けられる藍にも同様の質問が飛んだ。「感情出してます?」とほかの選手に逆質問。石川や小川からは「出してるね」と言われたが、「結構控えめにやったりしてるんですけど…。そっちの方が写りがいいんですよね、カメラの写りとかが。
和やかなイベント終え、取材に応じた選手たち。石川は「子供たちから憧れられる選手であり続けたい」と刺激を受けた様子だった。藍は「色んなことに挑戦してほしい。思い切って全力でやることが今後につながるし、今の環境を楽しんでやることが重要」と未来の日本バレー界を担う高校生たちにメッセージを送った。男子日本代表は世界選手権(9月12日開幕、フィリピン)を控える。51年ぶりのメダル獲得へ向け石川は「表彰台を目指して戦うので、楽しみにしてください」と意気込んだ。