B1レバンガ北海道は22日、今季所属選手13人で初めての全体練習を札幌市内で行った。前日に入団会見を終えた男子日本代表SG富永啓生(24)もこの日から合流した。

疲れた様子も見られる中、初日から午前と午後の2部練習でフルメニューを消化。10月4日の開幕・名古屋D戦へ向けて、新たにスタートを切った。

 新生レバンガをつくり上げていく13人が初めて、同じコートに集結した。15年NBAドラフトで1巡目3位指名を受けた、PF/Cジャリル・オカフォー(29)らもこの日から合流。全選手で初めての練習を終え、今季から指揮を執るトーステン・ロイブルHC(53)は「選手たちもみんな興奮していた。(選手がそろい)総合的な質が上がった」とうなずいた。

 新加入の富永は、在籍4年目でフィリピン代表のSG/SFドワイト・ラモス(26)と同じく、サウジアラビアで開催されたアジアカップでの激闘を終えたばかり。それでも、新指揮官は代表組を特別扱いすることはなく、フルメニューを消化させた。

 U―16、18の日本代表などで富永を指導した経験を持ち、日本を代表するシューターの実力は認めている。だからこそ、初日からハードワークを課したのは期待の表れでもあり、「役割を与えて成長して、同時にチームを勝たせる役割がある。そのような経験を彼にはさせたい」。初日から3対3など強度の高い練習を終え、富永は「ちょっときつかったです」と苦笑いを浮かべていた。

 9月のプレシーズンマッチを経て、10月4日の名古屋D戦で新シーズンが幕を開ける。富永は「開幕戦で一番いい状態にするためにはどうするのかを考えてやっていきたい」。約1か月半後のBリーグデビュー戦に向け、徐々に状態を上げていく。

(島山 知房)

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