四半世紀が過ぎても、耳に残っている。「競馬関係者に私のファンが多い? それは、私がみなさんのファンだからですよ」。
当時、27厩舎に預託、100頭を所有していたが調教師、騎手、生産者、それぞれに対するリスペクトが感じられた。「競馬も、馬券も、大好きなんです。競馬場では存分に楽しみたい。みなさんを応援したい」。気さくな人柄にもかかわらず、開催日の取材は極力、受けないと言っていた。だれよりも多い出走馬を全力で応援するためだった。
「一般席で観戦していた、ただのファン」から始まった馬主への第一歩。「明石の松本で、メイショウ(明松)です」。